第10回(2019)合同研究発表会テーマ  「持続可能な地域づくり」

 

 【テーマの説明】

 

地域活性化や地域社会の機能維持や持続化には、若者と地域の協力が不可欠であると私たちは考えています。現在の地域では町内会や街を引っ張っていく担い手が高齢化しており新しい人材の担い手が居ないのが深刻な問題です。この問題を解決するには、今までやっていた人の思いを受け継ぎ、新しい人材が地域づくりを続けることが必要であると考えました。しかし、思いを受け継ぐといっても今まで通りのやり方ではなく、新たな考えを持った者が中心となって地域づくりを進めていく事。それとともにその者たちがその地域に自信を持つことが持続可能な地域づくりをする上で大切なことだと私たちは考えます。

 

 

 

そこで私たちは近年、国や国際団体だけではなく、地域や教育機関でも取り組まれている持続可能な開発目標(SDGs)に着目しました。

 

 

 

SDGsとは、持続可能な開発のための17のグローバル目標と169のターゲットからなる、国連の開発目標であり、すべての人が健康で安全に生活でき、貧困や不平等のない社会の創造などを目指しています。このSDGsの11番目の目標に「住み続けられるまちづくりを」という目標があり、この目標の地域視点で考えると、コミュニティの絆と個人の安全を強化しつつ、地元産業の活性化や雇用の増加を持続することで、地域の再生を図るのが狙いだと私たちは考えました。そんなまちづくりには、その土地が持続可能であることが必要だと感じました。

 

 

 

「持続可能な地域づくり」と似た表現に「持続性のある地域づくり」があります。持続性のある地域はその地域に資源(持続性)があるがまとまった意志や方向性がないことです。それに対して持続可能な地域は持続性があり、まとまった意志や方向性があることだと私たちは考えます。具体的に「まとまった意志や方向性」とは『産学官金報民(産業・学校・官公庁・金融・報道・民間)の共通した実現意識のことをいいます。

 

 

 

また私たちはSCAN従来の発表するだけの発表大会で十分であるのか疑問に思いました。現在のSCANは内輪に留まっており、SCANを知らない企業や地域が参加していないことに気づきました。

 

そこで今年度SCANは第10回大会を迎えるので、これを機にこれからのSCANの在り方を見直し、『産学官金報民』の協力まで輪を広げていくつもりです。

 

 

 

これらのことから、地域活性化の点だけではなく、それを持続する点も視野に入れた研究が必要だと考え、私たちはこの目標を主軸として本テーマを取り上げました。

 

現在参加意思のある大学は北海学園大学・北星学園大学・釧路公立大学・札幌大学

の4大学です。


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